
こんにちは、そうまです。
日本の学校では、今年は9月1日、または9月4日が新学期を迎えたところもあったそうです。
そんな中、悲しいニュースが飛び込んできました。
夏休み明けで新学期を迎えたばかりの中学生と高校生が4日朝、都内で相次いで死亡していたことが分かり、警視庁はいずれも自殺と見て調べています。
4日午前7時すぎ、東京・江戸川区の公衆トイレで、近くに住む高校3年の男子生徒が首をつった状態で死亡しているのを清掃員の男性が見つけた
警察官が駆けつけたところ、マンション敷地内で私立中学校3年の女子生徒(14)が倒れており、搬送先の病院で間もなく死亡した。
非常に辛く、なんともいたたまれないニュースです。
9月1日(夏休みを終えた新学期を迎える日)が、1年で1番子どもの自殺者が多いようです。
今日はこの悲しすぎる現実について記事にしました。
この記事の目次
日本は世界ワースト6位の自殺大国、そして若者の死因のトップは自殺。
現在、日本の年間自殺者数は、2万2千人。
また、政府が現在の国の自殺率について公表しましたが、日本は世界ワースト6位で、自殺率は19.5人(10万人に対しての自殺者数の割合)となっています。ちなみに1位はリトアニアという国で、30.8人。
7年連続減少しているという事実はありますが、20歳未満の自殺者数は横ばいのままです。
15歳から39歳の死因のトップは自殺。
自殺は、日本の深刻な問題です。
新学期を迎える子どもの気持ちは、学校に行きたくない。というのが本音。
これは僕自身が新学期を迎える学生の時に、全く同じことを考えていました。
まずは、率直に学校という雰囲気が嫌いです。(学校の時の心情について触れた記事についてはこちら:「青空教室2」今度はセブ・カルカルの学校へ行って子ども達に会ってきた。)
「学校の友達に会いたくない」
「先生から怒られるのストレスだなぁ」
学生の時は、働いている大人たちを見て羨ましく思う自分がいました。
「早く大人になりたい!大人になればこんな辛い生活から抜け出すことができる、、。」
こう考える学生はきっと今も多くいるはずです。
「◯◯しなさい!」という親の言葉が重くのしかかる。
警察官が駆けつけたところ、マンション敷地内で私立中学校3年の女子生徒(14)が倒れており、搬送先の病院で間もなく死亡した。
同庁によると、14階にある自宅の窓が開いており、室内には遺書のようなメモが残されていた。女子生徒の通う中学校は1日に始業式を行い、4日から授業が再開される予定だった。女子生徒は3日夜、夏休みの宿題が終わっていないことを家族に注意されていたという。
一方、4日午前7時25分頃には、江戸川区の公園のトイレで、都立高校3年の男子生徒(17)が首をつって死亡しているのを男性清掃員が発見し、110番した。同庁によると、男子生徒は最近、家族に対し、将来の悩みを話すことがあったという。
「◯◯しなさい!」
これは、親が子どもを想う気持ちがあるからこそ、かける言葉です。
今なら親の気持ちが理解できます。
しかし、子どもたちにとっては、その時の「学校に行きたくない。」という辛い気持ちですでにいっぱいな心の状態に、そこへ課される親の何気ない一言が、取り返しのつかないことになってしまうのです。
子どもを守るには、良き聴き手・理解者になることが必要だ。
話をするなかで気持ちが整理され、その気持ちが受けとめられることで「大人の理解者もいる」と思うことができる。こうした過程が「解決のための一歩になる」
お子様がもし悩まれていたら、すべきことは1つだと思います。それは「ただ子どもの話を聴くこと」です。
いくつになってもそうですが、自分一人で悩みを抱え込んでしまうのは、冷静な判断力を持てず、消極的な考えに支配され何かと突発的な行動に出てしまいます。
大人の場合だと、子どもと比べると行動範囲が広いので、高価な買い物・暴飲暴食・賭け事・飲酒など、とにかくお金を使ったりと、ヤケになります。
また、自分の心のキャパシティをある程度把握できているので、意外と一人で悩んでもこれまでの経験から対処法を導き出して、なんとか乗り越えていきます。
しかし、大人と比べて大きく行動範囲が限られている子どもの視点に立つと、
子どもにしかない圧倒的に狭い世界の中にいます。
そういった子どもたちが抱え込んだ悩みは、重く子ども達にのしかかり、自分一人では処理することができず、自傷行為に走り自分の人生に終止符をつけてしまうということは考えられることなのです。
子どもには良き理解者が必要です。
そして、それは1番身近な家族の中からが望ましい。
1番身近な人からの関係が嬉しいし心強い。
お父さんが話を聴いてくれる。
お母さんが理解してくれる。
お兄ちゃん・お姉ちゃんが応援してくれる。
こうやって家族の関係性があるだけで、子どもは頑張って学校に行く、そして生きていくことができるんです。
自分で考えて行動できる子どもが、大人になっても自分の人生を導くことができる。
「◯◯がしたい」という思いがある子どもが、
それを行動して実際にやり遂げた経験が多い子どもには、自分は◯◯ができるという自信に変わっていく。
これはやがて、自分自身を形造る自尊心を育て、芯のある人間へと成長していきます。
「◯◯をやりたくない」という思いがある子どもが、
それを行動して実際にやらなかった経験がある子どもには、自分は◯◯がしたくないとなぜ感じたのかその理由づけを認識し、それを自分の判断力としてインプットさせていく。
これはやがて、自分自身に物事を識別する力を身に付けさせ、知恵のある人間へと成長させていきます。
だけど、子どもには家庭や学校といった環境に取り巻かれていて、
自分ではなく、
親が決めるから、
先生が決めるから、
友達が決めるから、
という理由で、自分というものを次第になくしてしまうんです。
こういう子どもこそ、自分自身にとにかく不安で、ちょっとしたストレスに対処できず、自殺してしまう、という悲しい現実が増えてしまっているのではないか。
これが率直に思う僕の意見です。
人は経験を通して成長するから、周りはあまり口出しせず暖かく見守ればいい。
僕が会社を辞めて、自分の子どもの時から大人になる過程を振り返って、今の大人に伝えたいことは一つ。
人は経験してなんぼ。だから、何をしても失敗しようが、周りはそれを暖かく見守ればいい。そしてタイミングを見計らって、必要な時にアドバイスをしてあげる。
夏休み直前に「もう学校には行かない」と母に話すと、「気持ちわかるから、行かなくてもいいよ」と言われて救われたという。
家庭も、学校も、会社も、みんな自分を取り巻く社会の一つ。
その社会という一つのくくりで、自分は守られているという実感があるとその環境は非常にありがたいものです。
事実として、人間はその社会の中で生きているからこそ、
その環境の中に属する他の人間と一緒に共存していくことが必要です。
だからといって、極端にその他人の人生に従う必要はない。
自分は自分なのだから、自分の人生を歩む!と決意すれば、
周りの雑音やギャラリーは気にせず、とことん突き進めばいい。
こういう決断はすごく必要なことだって思うんです。
大人でもできていない人が多い。今の自分も含めて。
他人の人生はもう生きない!これからは自分の人生を生きる!
この決意を忘れず、また一歩ずつ前進していこうと思います。
— 吉本 壮馬 (@Soh0806) 2017年9月5日
僕は、子どもの時にブレブレの辛い経験があったからこそ、日本で子どもたちの自殺者が多いというこの悲しい現実に、どうしても気持ちを抑えることができませんでした。
今日というこの瞬間にも、誰かが自殺しているという現実があります。
今日一日誰か一人でも励ましや希望を伝えられたか。
一歩踏み出すきっかけを伝えられたか。
僕自身、こんな視点で毎日を振り返りながら過ごしていきたいです。
ーセブのカルカルの子どもの写真
今日も一日、沢山の人が笑顔で過ごせますように。