
『今のままではだめだ!ぼくは、新しい人生を歩み出すんだ!』
こんな想いを抱いたのは今から約2年前。
大切な友人を不慮の事故で亡くしたときのこと。
そして、ぼくは9年間勤めていた会社を辞めてセブ留学へ。
現在は、留学で磨いたWebのスキルで仕事をして生活している。
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みなさんこんにちは。そうまです。
そして冒頭から、ちょっと熱苦しくてすみません。
・・いきなりですが、簡単に近況報告をさせてください。
今年の2月に、これまで携わっていた大きな仕事が打ち切られてしまったことから、
『これからどう生きていこうか?』
と、いろいろ一人で思い悩んでいました。
幸い、拠点としているフィリピン・セブでお世話になっている方から、「わたしの会社の正式なスタッフとして働かないか」と声をかけてくれたことから、3月から新しくその会社のWeb全般を扱うマーケッターとしてのお仕事に携わらせてもらっています。
セブに飛び出したこれまでの1年間を振り返ると、留学で習得したスキルをベースにしてこれまでとは全く違う新しい職種で、比較的自由な生き方を送ることができています。
そのこと自体、楽しく感じているのは間違いありませんが、
与えられた仕事にたくさんの時間をかけ過ぎてしまったり、
できないことへの壁や他の人(目標とする人)の実績に引け目を感じたり、
これからの人生への不安や自分自身への弱さにいろいろと思い悩んだり、
・・と、実際は期待と不安が入り混じる日々を送っています(どんな状況でも、悩みがなくなることはありませんね)。
今日は、これまでの”昔”とセブで生活する”今”を振り返り、これからの”未来”を生きる自分自身にエールを送る意味でも今の想いを形にしたいと思い、パソコンに向き合い約2ヶ月ぶりのブログを更新することにしました。
セブの季節はずっと夏ですが、日本は桜が開花しつつある春の季節ですから、何かと今の自分を心機一転させたいのです!
(年中同じ季節感のある環境で生活すると、季節を感じさせる気候の環境をうらやましく思います。桜見たい・・。)
どうぞ、最後までお付き合いいただけたら幸いです。
これから自分自身に送るメッセージとして、ある思い出を回想しています。
みなさんの心にも届くものがあれば、とても嬉しく思います。
\よかったらご一読ください/
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文章としてはちょっと長いです(7000字程)。
お時間ある時に見てください・・。m(__)m
この記事の目次
夢を追いかける自分へ:『やりたいことは、自分を信じてひたすらやり続けなさい。』

マクドナルドで出会ったある店長とのお話
ぼくが以前働いていた職種は飲食業で、某有名ファーストフードレストランで勤務していました。
・・といいますか上の写真で、丸わかりなのでお伝えしますが(笑)、ぼくは”マクドナルド”で9年間勤めていました。
高校卒業した18歳の時にアルバイトをスタートして約3年。
たまたまバイトで認められた功績から、社員登用が叶い(株)マクドナルドへ入社。
その2年半後に、地元福岡のFC(フランチャイズ)の会社へ転籍しやがて店長に昇進しました。社員生活は合計で約6年間。
まさか18歳の当初、マックで9年間もお世話になるとは思いもしませんでした。
・・そもそも、その働き始めた時は宗教活動がぼくの生活の中でメインとしていたので、マックは最低限の生活費を稼ぐ手段に過ぎませんでした。
(ここで、関わっていた宗教について詳しく説明することはやめておきます。)
そして、マックのアルバイト時代にある店長と出会います。
やがて、その店長からこんな言葉をかけられたことがきっかけとなり、ぼくの人生は180度変化することになります。
「そうまには宗教必要ないと思うで。そうまならそうまらしい生き方を送ることができる。」
辛かったけど自分の可能性を感じさせてくれたマックのアルバイト
この店長、すごく恐かったんです。とにかく。・・ほんとに。
当時のぼくが苦手としている人でした。
というのも、宗教観からこの世に生きている人にいくらか偏見を抱いていたので、特に”恐い”という印象を持つ人はなるべく自分から関わらないようにしていました。
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ぼくのバイトのシフトは朝5時からがメイン。早朝に働く他のスタッフがいないことからその店長と2人っきりで働く機会がよくありました。
働き始めた最初の頃、それはもう地獄でした(笑)。
<店長にしごかれた良き思い出>
- 一度教えられたことをすぐ忘れる(行動しなかった)ので、なんども同じことを指摘されました。
- 昼ピーク(超忙しい時間)は使い物にならなかったので、洗い物ばかりしてました。
- 厨房で働いたある時、落ちた食材を反射的に拾って使おうとしたところを店長に見られてしまい、殺されるかと思うぐらい怒られました(このネタ今もよく言われますw)。
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でも、この店長ただ”恐い”だけではありませんでした。
ぼくの心のキャパシティが限界をむかえた微妙な感情の動きを、決して見逃すことがなかったんです。
「そうま、タバコいくで。」
このタバコ時間は店長との反省会を意味していました(ちなみにぼくは非喫煙者ですw)。
「そうまが、あそこでこうしたのはなんでや?おれはこうしろと言ったのに、なんでしなかった?」
そのタバコの時間でも、店長の迫力に緊張してたじたじの言葉でしか話ができませんでした。
『なんでこんな風に自分に熱く向き合ってくれるんだろう?』
だんだんと店長の熱意に感化されて、心を開くようになりました。
『店長は上辺だけではなくて、本気でぶつかってくれてるんだ・・』
このことを理解し出したぼくは、仕事へのモチベーションが変化し、店長に認められたいと思い必死に行動するようになります。
以下は、その時に実際にした行動例です。
- 朝5時から働くスケジュールだったら、最低でも30分〜1時間前にお店に到着→その前の日に店長から指摘されたできてなかったことは、店長が出勤する前に終わらせておく。
- ”マックノート”を作り、その時のシフトの反省文を書き上げる→店長と一緒に振り返ってもらいフィードバックをもらう。
- 店長が怒っていたら、それはなぜか?自分で自分の行動をひたすら分析する(これ鉄板大原則)。
ある時は店長を怒らせすぎて、1ヶ月ぐらいろくに口をきかなかったこともありました。
だけど、店長に認めてもらいたくて自分の成長を信じてひたむきに頑張りました。
などなど。
今思っても、あの時のぼくは本当によくやってたな(笑)。
あるマクドナルドのコンテストでのお話
マックのバイトを始めて1年半ほどして、ぼくはバイトのリーダー(スウィングマネージャー)になりました。
やがて、1年に1回マック全店で開催されるコンテスト(AJCC)のシフトマネジメント部門(シフトを運営する役割)で出場し、その地区大会で優勝するという予想外な展開が起きました。
この”優勝”という感覚そのものが人生で初めてで、なんとも言えない高揚した気持ちになりました。
自分の頑張ってきた努力が報われた気がして、とにかく嬉しかったんです。
そのコンテストは、終了後に受賞パーティーが開催され、審査対象の各部門の受賞者は各店の店長からメッセージを受け取ります。
肝心のぼくの店長はというと・・・、会場に現れませんでした。
なんとなく予想はしていたものの、『店長が来てくれたら嬉しいのにな』と寂しさを募らせていると、なんと店長はぼく宛に手紙(!)を用意してくれていて、パーティーの授賞式を担当する他のお店の店長が代理で読み上げてくれました。
※手紙の内容は記憶が曖昧なので、一部要約しています。
『そうまはおれと一緒に働く機会が多かったな。店では、正直辛いと思わせたこともたくさんあったと思います。
・・・だれよりも努力家なそうまは、マクドナルドという環境で自分を成長させてきたことがだれの目にも明らかです。
おれは、あなたのことを誇りに思っています。優勝おめでとう!』
手紙の内容に、号泣してしまいました。
パーティーが終わって店舗に戻ると、店長がいつものようにタバコを吸っていました。
店長の元に歩み寄って手紙の感謝の気持ちを伝えると、その時は素直に褒めてくれませんでしたが、とにかく店長は終始笑顔だったのを覚えています。
このコンテストの経験からぼくはますますマックに打ち込むようになり、やがてマクドナルドへ就職することを決意しました。
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つい先日、店長と再会しました。
つい先日(2018年3月上旬)、日本に帰国した時に病院に行く機会がありました。
というのも、ぼくの片方の目が斜視になっていたのを日本にいる友人が気づかせてくれて「病院に行った方がいいよ」と言ってくれたのです。
診断の結果は、ちょっと重度のものらしく手術が早期に必要とのこと。
今はあまり自覚はありませんが、これから視力が落ちていくからなるべく早めの処置が必要らしい。
このこと自体、結構ショッキング。
目は大事だし早くしたいけど、お金がかかるし、セブに帰らないといけないし・・・っと、いろいろ思い悩んでいた通院2日目のこと。
この日は、日本滞在最終日で夕方に発つセブ行きの便に乗らなくてはいけません。
だけど、病院の待ち時間がとにかく長くて長くて・・・スマホをいじりながらぼくの名前が呼ばれるのを待っていると、メッセージが届きました。
『店長からだ。』
※今は店長自身の名前で呼んでいますが、ここでは便宜上店長でお伝えします。
店長はSNSからぼくが福岡にいることをキャッチして連絡をしてくれました。
それが、まさか病院で会うことになるとは(笑)。
実は、店長はすでにマクドナルドを退職していて、今は別の企業に勤めています。
約1年半ぶりになる再会でしたが、ぼくがマックを辞めてからは初めて会うのですごく長い間会っていない感覚でした。
またお互いに、”マック”という共通点がなくなって会うのも初めてなので、すごく新鮮な気持ちになりました。
「そうま元気そうやな。」
店長の風貌は全く変わらず、元気そう・・。いや、ますます身体つきがよくなってました(昔からマッチョ)。
病院内でお互いの近況の話をして、約30分ぐらい。まだ診察の声がかからない。
通院していた眼科はすごく人気で、本当に人が多い。
待ち時間を計算すると、家に帰って電車で空港に行くには間に合わない・・。
ぼくは次第に、予約しているフライトの時間を憂慮しだしました。
すると、
「おれが送ってやるで。」
なんと、店長が空港までバイクで送ってくれると申し出てくれたのです。
博多から福岡空港までバイクだと約15分の道のり。これだったら家に帰って支度をしても間に合う時間だ。
感謝の気持ちを伝えて、お願いすることにしました。
店長のバイクに2ケツするのは約6年ぶりぐらい。
昔、よく店長のバイクの後ろに乗せてもらっていたバイト時代を思い出しました。

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バイクに乗りながら店長と少し話をしました。
「今、いろいろ自由にやれてると思うが、世の中そんな甘くないで。
定職にはいつかは就かんといかんな・・。
どや?おれの会社に入るのは?そうまなら歓迎するで。」
ぼくの今の働き方は、やはり店長には異色に伝わるのでしょう。
将来のことを考えて、兄のように、父のように、優しく心配してくれました。
「そうまは、これまで(宗教)の絡みとかあったからな。今の自由ある生き方はこれまでとは違う刺激もあるだろうが、それがずっとやりたかった生き方だったんだろうな。」
ぼく個人の複雑なバックボーンを知っている店長は、ぼくの良き理解者でもあります。
すっと胸の内に入っていく一つひとつの店長の言葉に勇気をもらいながら、空港に到着しました。
空港までの道のりは、あっという間の時間でした。
(ここで店長と別れますが、ぼくが荷物をバイクに置き忘れたため(笑)、店長がまた戻ってきてくれることになり、2度の別れを空港でしました。)
・・おかげで、無事に予定通りの便にチェックインすることができ、荷物の検査も終え、一息つこうと待合室のところで荷物を下ろすと、店長からのメッセージが届いているのに気づきました。
店長はこのような、メッセージを送ってくれました。
このメッセージを読んだ時に、昔のバイト時代の”あの感覚”が蘇ってきました。
このホッとさせてくれる安心感。
そして、また頑張ろうと思える高揚感。
昔も今も変わらないこの気持ち。
恩師として慕っている大切な人からもらう言葉は、いくつになっても大きな力を与えてくれます。
こんな懐かしい気持ちを思い出させてくれた店長との再会のひと時でした。
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やりたいことをやり続けるには、自分を信じる強い気持ちが必要だ。
冒頭でお伝えした、自分自身に向けた『昔も、今も、未来も変わらないひとつのメッセージ』。
それは、”やりたいことをやりなさい”というものです。
やってみる最初の一歩を踏み出すのは比較的簡単でも、それをやり続けるのは案外大変です。
「自分のやりたいことってなんだろう?」
ぼくの場合、20代の最初に心からやりたいと思えたことが、”マクドナルドを店長になるまで打ち込むこと”でした。
この想いが強かったので、たとえ仕事でうまくいかないことがあってもそれを乗り越えようとする強い気持ちを持つことができました。
だから、こんなに長い間打ち込むことができたのかなって思います。
この”やりたいことをひたすらやって、乗り越えた先に自分の成長がある”というのを教えてくれたのが、店長でした。
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マックを退職して、留学して、フリーになって、何をやるにも0からのスタートで、自分なりに1年間走ってきました。
今、ぼくがやりたいことは世界一周をして、自分自身の旅の経験を交えて(亡くなった友人の想いと、自分自身の死生観について探求したい)一冊の本を書き上げたいということ。
そのために、文章を書くことに打ち込んで、”ライター”という職種を選んで独立しました。
実際にライターのお仕事をやらせてもらって、打ち込めば打ち込むほどライティング(文章を書くこと)は奥が深いことに気づき、やり甲斐を感じるようになりました。
もともと文章は書くことは好きなのもあり、とても楽しく仕事をやらせてもらっています。
しかし、
『今、やりたいことを選んでいても何かが足りない・・・。』と思い悩んでいた時期がありました。
その悩みの種が何か、店長との再会で少しわかったような気がします。
それは、ひたすらやりたいことをやり続けようとする”強い意志と覚悟”。
自分を信じる気持ちを育んで一歩ずつ前に進んでいけば、なんでも”やり続ける”ことができる。
ぼくは、昔も、今も、これからもずっと、やりたいことをやり続ける人生を送りたい。
楽な道ではないかもしれないけど、ぼくにはまだまだ”修行”が必要で、どうやらその感覚が好きみたいです。
人生はRPGのようですね!
最後まで読んでいただきありがとうございました^ ^
別記事:やりたいと思ってたことは本当はやりたいことではなかった。
セブ留学中、「やりたいなぁ〜」って思っていろんなことを実際にやってみたら、想像していたのと違い、途中で辞めたこともありました。
今になって、自分の過去の経験や価値観をしっかり熟考して見出した”やりたいこと”は、ブレにくいことが段々とわかってきました。
その時に書いた記事が、こちらです。
セブ留学を始めて、やりたいことをとことんやってきたら、見えてきたある一つのこと。
良かったら興味ある方はお読みください。